コンビニATMで現金を引き出そうとしたり、残高を確認しようとした際に、「このカードはお取り扱いできません」というエラーメッセージが表示されると、非常に困惑するものです。急いでいる時であればなおさら、どうすれば良いのか途方に暮れてしまうかもしれません。
この記事では、コンビニATMで「このカードはお取り扱いできません」というエラーが表示される主な原因から、そのような状況に遭遇した際にまず確認すべきこと、具体的な対処ステップ、そして今後のエラーを避けるための予防策について詳しく解説します。
コンビニATMで「このカードはお取り扱いできません」エラーが出る主な原因
「このカードはお取り扱いできません」というエラーメッセージが表示される背景には、様々な原因が考えられます。大きく分けて、カード自体の問題、ATM側の問題、口座側の問題、そして操作上の問題が挙げられます。
原因1:カード自体の問題
カードそのものに何らかのトラブルが生じている可能性があります。
磁気不良・ICチップの破損や汚れ
キャッシュカードやクレジットカードの磁気ストライプやICチップは、非常にデリケートです。これらが汚れていたり、傷ついたり、あるいは強い磁気の影響で情報が読み取れなくなっている(磁気不良)場合、ATMはカードを正常に認識できず、「このカードはお取り扱いできません」と表示されることがあります。
カードの有効期限切れ
クレジットカードや一部のキャッシュカードには有効期限が設定されています。有効期限が切れたカードは使用できないため、ATMでエラーとなります。カードの表面に記載されている有効期限を確認しましょう。
カードの利用限度額超過(キャッシング枠・ショッピング枠)
クレジットカードでキャッシングを利用しようとした際に、既にキャッシング枠の上限に達している場合や、デビットカードで口座残高を超える支払い(ショッピング)に紐づいた利用を試みた場合などにエラーが出ることがあります。キャッシュカードの1日あたりの引き出し限度額を超過した場合も同様です。
カードが利用停止状態(紛失・盗難届、不正利用疑いなど)
カードを紛失したり盗難に遭ったりしてカード発行会社に届け出ている場合、そのカードは利用停止措置が取られます。また、カード会社が不正利用の疑いを検知した場合なども、セキュリティのために一時的にカードの利用が停止されることがあります。このような利用停止状態のカードをATMで使用しようとすると、エラーが表示されます。
原因2:ATM側の問題または相性
利用しようとしているATM自体に問題があるか、カードとの相性が悪い可能性も考えられます。
ATMが対応していないカードブランドや国際ネットワーク
コンビニATMは多くのカードブランド(VISA、Mastercard、JCBなど)や国際ATMネットワーク(PLUS、Cirrusなど)に対応していますが、一部のマイナーなカードブランドや特定の海外発行カードなど、利用するATMが対応していない場合があります。
ATMの一時的なシステムエラーやメンテナンス中
ATMも機械である以上、一時的なシステムエラーが発生したり、定期的なメンテナンスが行われていたりすることがあります。このような場合、正常なカードであっても一時的に取り扱いができなくなることがあります。
特定の取引に対応していないATM(例:海外発行カードの一部取引など)
利用しようとしている取引内容(例:海外発行カードによる特定の通貨での引き出し、一部の振込など)に対して、そのATMが対応していない場合もエラーの原因となります。
原因3:口座側の問題(キャッシュカードの場合)
キャッシュカードを利用している場合、紐づいている口座の状態が原因となることもあります。
口座残高不足
引き出そうとしている金額に対して、口座の残高が不足している場合は、当然ながら取引はできません。
口座自体が利用制限されている(長期間利用なし、凍結など)
長期間利用がない口座(睡眠口座・休眠口座)や、何らかの理由で口座が凍結されている場合、キャッシュカードを利用した取引が制限されることがあります。
原因4:操作上の問題
利用者自身の操作ミスが原因である可能性も考えられます。
カードの挿入方向の間違い
意外と多いのが、カードをATMに挿入する向きや表裏を間違えているケースです。正しい方向に挿入し直すことで解決することがあります。
暗証番号の入力ミス(ロック前段階でのエラー表示の可能性)
暗証番号を数回間違えた場合、カードが完全にロックされる前に「このカードはお取り扱いできません」といった警告的なエラーが表示される金融機関もあります。
エラー表示が出た時にまず確認すべきことと取るべき行動
「このカードはお取り扱いできません」というエラーに遭遇したら、まずは慌てずに以下の点を確認し、行動しましょう。
カードの状態を再確認(汚れ、破損、有効期限など)
まず、手元にあるカード自体に明らかな問題がないか確認します。
- 磁気ストライプやICチップに汚れや傷がないか。
- カードが著しく反っていたり、折れ曲がっていたりしないか。
- カードの有効期限が切れていないか。
汚れがある場合は、乾いた柔らかい布で優しく拭いてみてください。
ATMの案内表示やレシートを確認(エラーコードなど)
ATMの画面に、エラーメッセージと共にエラーコードや具体的な原因を示す案内が表示されている場合があります。また、もし取引レシートが発行されていれば、そこにも関連情報が記載されていることがあるので確認しましょう。これらの情報は、後で問い合わせる際に役立ちます。
別のコンビニATMや金融機関ATMで試してみる(原因切り分けのため)
もし時間と場所に余裕があれば、別のコンビニATMや、可能であれば普段利用している金融機関のATMで再度カードを利用してみるのも一つの方法です。これにより、問題が特定のATMにあるのか、それともカードや口座自体にあるのかを切り分ける手がかりになります。ただし、何度も連続して試すと、カードがロックされるリスクもあるため注意が必要です。
ATMに備え付けの連絡手段(インターホン等)の利用を検討
ATMのシステムエラーやメンテナンスが疑われる場合、ATMに備え付けられているインターホンや電話でATMの管理会社に連絡し、状況を確認することも有効です。
「このカードはお取り扱いできません」エラーへの具体的な対処ステップ
原因の切り分けを進めつつ、以下のステップで具体的な対処を行いましょう。
ステップ1:カード発行会社(銀行・クレジットカード会社)への問い合わせ
最も確実で重要な対処法は、エラーが出たカードの発行会社(キャッシュカードであれば銀行、クレジットカードであればクレジットカード会社)に直接問い合わせることです。
連絡時に伝えるべき情報(エラーメッセージ、利用ATM、日時など)
カード発行会社に連絡する際は、スムーズに状況を伝えるために以下の情報を準備しておくと良いでしょう。
- 氏名、カード番号、連絡先などの本人情報
- 表示されたエラーメッセージ(「このカードはお取り扱いできません」など)
- エラーコード(もし表示されていれば)
- 利用しようとしたATMの場所(例:〇〇コンビニ△△店)
- エラーが発生した日時
- 行おうとした取引内容(現金引き出し、残高照会など)
カードの利用状況や口座状態の確認依頼
オペレーターに繋がり次第、状況を説明し、カードが正常に利用できる状態か、口座に問題がないかなどを確認してもらいます。カード会社側でしか把握できない情報(利用停止措置、不正利用検知など)が原因である可能性もあります。
ステップ2:磁気不良やICチップ破損が疑われる場合の対処
カードの物理的な問題が疑われる場合の対処法です。
カードの清掃方法(推奨される方法と避けるべき方法)
ICチップや磁気ストライプの汚れが原因かもしれない場合、柔らかく乾いた布で優しく拭いてみてください。アルコールや洗剤の使用、強くこすることはカードを傷める可能性があるため避けるべきです。
カード再発行の手続き案内
清掃しても改善しない場合や、明らかな破損がある場合は、カードの再発行が必要になります。カード発行会社に連絡し、再発行の手続きについて案内を受けてください。再発行には数日から数週間かかる場合があり、手数料が発生することもあります。
ステップ3:利用限度額や口座残高の問題であった場合の対処
金銭的な問題が原因であった場合の対処法です。
利用限度額の確認と一時的な増額申請の可否
クレジットカードの利用限度額(キャッシング枠やショッピング枠、1日の引き出し限度額など)を超過している場合は、カード発行会社のウェブサイトやアプリで現在の利用状況や限度額を確認しましょう。状況によっては、一時的な増額申請が可能な場合もあります。
口座への入金方法
キャッシュカードで口座残高が不足している場合は、その口座に入金する必要があります。他の口座からの振込や、窓口での入金などの方法があります。
ATM設置機関(コンビニATM運営会社)への連絡も有効な場合
明らかにATM側の不具合(例:他の人も同じATMでエラーが出ている、ATMの画面がフリーズしているなど)が疑われる場合は、ATMに記載されている管理会社(セブン銀行ATMならセブン銀行、ローソン銀行ATMならローソン銀行など)に連絡することも有効です。ただし、カード自体の問題や口座の問題については、ATM設置機関では対応できないことを理解しておきましょう。
【エラー原因別】より詳細な確認ポイントと解決策
表示されるエラーメッセージや状況に応じて、より具体的な確認ポイントと解決策があります。
「磁気ストライプ情報が読み取れません」系統のエラーの場合
このタイプのエラーメッセージが表示された場合は、カードの磁気ストライプ部分に汚れや傷、磁気データの破損がある可能性が高いです。前述のカード清掃を試み、改善しない場合はカード発行会社に連絡して再発行を検討しましょう。スマートフォンケースの磁石など、強い磁気を発するものと一緒にカードを保管しないように注意することも重要です。
「ICチップのお取引はできません」系統のエラーの場合
ICチップの接触不良や破損が考えられます。ICチップ部分を清掃してみる、カードの挿入をゆっくりと確実に行うなどを試み、解決しない場合はカード発行会社に相談してください。
「お取り扱い時間外です」と類似するエラーの場合
このメッセージ、あるいはそれに類する表示が出た場合は、利用しようとしている金融機関のサービス提供時間外である可能性があります。特に、深夜や早朝、金融機関のシステムメンテナンス時間帯などは注意が必要です。各金融機関のウェブサイトで、コンビニATMでの取引可能時間を確認しましょう。
海外発行カード利用時に特有のエラーと確認点
海外で発行されたカードを利用する際に「このカードはお取り扱いできません」と表示される場合、以下の点を確認してみてください。
- 対応ブランド・ネットワーク: 利用するATMが、お持ちのカードの国際ブランド(VISA, Mastercardなど)や国際ATMネットワーク(PLUS, Cirrusなど)に対応しているか。
- 海外利用設定: カード発行会社側で、海外でのATM利用が有効になっているか。
- 引き出し限度額: 海外ATM利用時の1回あたり・1日あたりの引き出し限度額が設定されているため、それを超えていないか。
- 為替レートの変動: 為替レートの急変動などにより一時的に取引が制限される可能性も稀にあります。
これらの点もカード発行会社に確認するのが確実です。
今後コンビニATMでカードエラーを避けるための予防策
「このカードはお取り扱いできません」というエラーに遭遇しないために、日頃から以下の点に注意しておくと良いでしょう。
カードの適切な保管と定期的な状態確認
- カードを折り曲げたり、汚したり、磁気の強いものの近くに置いたりしないように丁寧に扱いましょう。
- 財布の中で他のカードと擦れて磁気ストライプやICチップが傷つかないよう、カードケースなどを利用するのも有効です。
- 定期的にカードの表面や有効期限を確認する習慣をつけましょう。
利用限度額と口座残高の定期的な把握
- クレジットカードの利用可能額やキャッシング枠、キャッシュカードの口座残高は、定期的に確認しておきましょう。オンラインバンキングやカード会社のアプリなどを活用すると便利です。
- 大きな金額を引き出す前には、必ず残高を確認する癖をつけましょう。
利用するATMがカードに対応しているかの事前確認(特に特殊なカード)
- 特に海外発行カードや、あまり一般的でない種類のカードを利用する場合は、事前にそのカードが利用したいコンビニATMで取り扱い可能か、カード発行会社やATM運営会社のウェブサイトで確認しておくと安心です。
ATM操作時は画面の指示に従い、丁寧に操作する
- カードの挿入方向や、画面の指示をよく確認し、焦らず丁寧に操作しましょう。
- 暗証番号の入力ミスにも注意が必要です。
カード発行会社からの重要なお知らせ(利用停止予告など)を見逃さない
- 銀行やクレジットカード会社から郵送物やメールで送られてくる利用規約の変更、サービス内容の変更、不正利用に関する注意喚起、利用停止の予告など、重要なお知らせには必ず目を通しましょう。

