マイホームの購入で住宅ローンを利用している方は多いですが、その契約銀行でカードローンを作ると「金利優遇」が受けられることをご存知でしょうか。
カードローンは便利ですが、金利の高さがネックになりがちです。しかし、すでに住宅ローンの取引がある銀行を選ぶだけで、通常よりも低い金利でお金を借りられる可能性があります。これは広告などで大々的に宣伝されることが少ない、知る人ぞ知るメリットです。
この記事では、住宅ローン利用者限定のカードローン金利優遇の仕組みや、どれくらいお得になるのかといった点について詳しく解説します。
住宅ローン利用者への「金利引き下げ」とは
銀行にとって、住宅ローンを利用している顧客は、長期間にわたり利息を支払ってくれる優良な顧客です。そのため、自行の他のサービスも併用してもらうための囲い込み戦略として、カードローンの金利を優遇する制度を設けています。
具体的な優遇内容
一般的に、カードローンの基準金利から「年0.5%」から「年3.0%」程度が差し引かれます。
例えば、通常のカードローン金利が年14.5%の場合、住宅ローン利用者は年11.5%〜14.0%程度で利用できる計算になります。
ネット銀行や地方銀行で顕著な傾向
メガバンクでも年0.5%程度の優遇を行っている場合がありますが、より積極的なのがネット銀行や地方銀行です。
特に地方銀行では、給与振込や公共料金の引き落としなどの条件を組み合わせることで、大幅な金利引き下げを行っているケースが見られます。
金利優遇以外のメリット
金利が下がる以外にも、住宅ローン利用銀行でカードローンを申し込むことにはいくつかのメリットがあります。
審査手続きがスムーズになる可能性がある
通常、カードローンの申し込み時には、本人確認書類や収入証明書の提出が必要です。
しかし、住宅ローンを利用している銀行であれば、すでに住所、勤務先、年収などの詳細な情報が銀行側に登録されています。そのため、入力項目の省略や、本人確認手続きが簡略化される場合があります。
また、住宅ローンの返済を長年遅滞なく行っている場合、その実績が「信用」として評価され、審査においてプラスに働くことも期待できます。
金利以外の資金管理が楽になる
住宅ローンの返済用口座とカードローンの返済用口座を同じにすることで、資金移動の手間が省けます。
万が一、住宅ローンの引き落とし時に残高不足になりそうな場合でも、カードローンの自動融資機能(オートチャージ機能)をセットしておけば、不足分を自動で補填し、延滞を防ぐことができる銀行もあります。
利用する際の注意点
非常にお得な制度ですが、利用する前に確認しておくべき注意点も存在します。
ベースの金利が高い銀行もある
「金利優遇マイナス3.0%」という数字だけを見て飛びつくのは危険です。
もともとの基準金利が年14.5%であれば、3.0%引かれても年11.5%です。一方、ネット銀行などでは、優遇なしの通常金利で年10.0%以下という商品も存在します。
「引き下げ幅」ではなく、最終的に適用される「実質年率」で他社と比較することが重要です。
住宅ローンの借り換えで優遇が消滅する
将来的に、より条件の良い他行の住宅ローンへ借り換えを行った場合、元の銀行での「住宅ローン利用者」という条件から外れることになります。
その結果、カードローンの金利優遇が適用外となり、通常金利に戻ってしまう可能性があります。カードローンを長期で利用する予定がある場合は、住宅ローンの契約状況とセットで考える必要があります。
必ずしも審査に通るわけではない
「住宅ローンを組めているから、カードローンの審査も絶対に通る」というわけではありません。
住宅ローンの返済に遅れがあったり、他社からの借入が増えていたりする場合は、審査に落ちることもあります。あくまで審査は、申し込み時点での返済能力に基づいて行われます。
どのような人が利用すべきか
以下のような条件に当てはまる方は、まず現在住宅ローンを契約している銀行のウェブサイトを確認することをおすすめします。
- 現在、地方銀行やネット銀行で住宅ローンを組んでいる
- 住宅ローンの返済口座を給与振込口座にしている
- 新しく口座開設をするのが面倒で、手軽にカードローンを作りたい
まとめ
住宅ローン利用者に向けたカードローンの金利優遇は、銀行が優良顧客へ提供する大きなメリットの一つです。
通常、カードローンの金利を下げるには長期間の利用実績が必要ですが、住宅ローン契約者であれば、最初から優遇された金利で契約できる可能性があります。
まずはご自身が利用している銀行の公式サイトで、「住宅ローンご契約者さま特典」や「金利引き下げプラン」といった項目がないか確認してください。すでに取引のある銀行を有効活用することで、無駄な利息を節約できる賢い借入が可能になります。

