急な出費で「あと10万円あれば助かる」という場面は珍しくありません。カードローンの利用を検討する際、最も気になるのが「最終的にいくら利息を払うことになるのか」という点です。
「金利18.0%」や「金利14.5%」という数字を見ても、具体的な支払額をイメージするのは難しいものです。実は、10万円程度の少額借入であれば、金利の差よりも「毎月いくら返すか」という返済期間の方が、利息総額に大きな影響を与えます。
この記事では、10万円を借りた場合の返済シミュレーションを行い、金利の違いによる利息差と、返済計画の重要性について詳しく解説します。
そもそも利息はどう計算されるのか
シミュレーションを見る前に、利息計算の基本を知っておくと理解が深まります。カードローンの利息は、以下の計算式で日割り計算されます。
利息 = 借入残高 × 金利(年率) ÷ 365日 × 利用日数
つまり、借りている金額が減れば利息も減り、借りている日数が短ければ利息も少なくなります。早く返せば返すほど、支払う利息は少なくて済む仕組みです。
ここからは、一般的な大手消費者金融の上限金利である「年18.0%」と、銀行カードローンの平均的な上限金利である「年14.5%」の2つのパターンで比較します。
パターン1:毎月1万円ずつ返済する場合
まずは、余裕を持って毎月1万円ずつ返済していくケースです。比較的短期間で完済できるため、利息負担は少なくなります。
金利18.0%(消費者金融など)
- 返済回数:11回(約11ヶ月)
- 利息総額:約9,158円
- 返済総額:約109,158円
金利14.5%(銀行カードローンなど)
- 返済回数:11回(約11ヶ月)
- 利息総額:約7,286円
- 返済総額:約107,286円
比較結果
毎月1万円返済する場合、完済までの期間は約1年弱です。
金利18.0%と14.5%の差額は、約1,872円となります。この金額差をどう捉えるかは人それぞれですが、1年間で2,000円弱の違いであれば、審査スピードや利便性を優先して消費者金融を選ぶという判断も十分に合理的といえます。
パターン2:毎月5,000円ずつ返済する場合
次に、毎月の負担を減らして5,000円ずつ返済していくケースです。返済期間が長くなるため、その分利息がかさみます。
金利18.0%(消費者金融など)
- 返済回数:24回(約2年)
- 利息総額:約19,772円
- 返済総額:約119,772円
金利14.5%(銀行カードローンなど)
- 返済回数:23回(約1年11ヶ月)
- 利息総額:約15,487円
- 返済総額:約115,487円
比較結果
返済期間が約2年に延びることで、利息総額はパターン1の倍近くになります。
両者の差額も約4,285円に広がります。返済期間が長くなるほど、低金利である銀行カードローンのメリットが大きくなることがわかります。
注意が必要な「最低返済額」のみでの返済
多くのカードローンでは、借入残高に応じて毎月の「最低返済額(約定返済額)」が設定されています。10万円の借入の場合、月々3,000円〜4,000円程度に設定されていることが一般的です。
しかし、毎月この最低額だけを返済し続けるのはおすすめできません。元金がなかなか減らず、返済が長期化してしまうからです。
例えば、金利18.0%で毎月3,000円ずつ返済した場合のシミュレーションは以下の通りです。
- 返済回数:47回(約4年)
- 利息総額:約40,937円
- 返済総額:約140,937円
たった10万円の借入に対し、4万円もの利息を払うことになります。元本の4割に相当する金額です。「毎月の支払いが楽だから」といって最低額のみで返済を続けると、このように見えないコストが膨らんでしまいます。
10万円の借入なら「無利息期間」が最強
ここまでの結果を見ると、基本的には金利の低い銀行カードローンの方が有利に見えます。しかし、10万円程度の少額借入であれば、大手消費者金融が提供している「無利息サービス」を活用することで、銀行よりもお得になるケースがあります。
無利息期間の効果
多くの消費者金融には「初回契約から30日間無利息」などの特典があります。最初の1ヶ月間の利息が0円になるため、特に短期返済の場合に絶大な効果を発揮します。
例えば、パターン1(毎月1万円返済)の場合で比較してみましょう。
- 銀行(14.5%):利息総額 約7,286円
- 消費者金融(18.0% + 最初の30日無利息):利息総額 約7,600円程度から初月利息(約1,500円分)が引かれるため、実質約6,000円台
このように、短期間で返済できるのであれば、表面上の金利が高い消費者金融を選んだ方が、結果的に支払う利息が少なくなることがあります。
まとめ
10万円を借りた場合の利息について、シミュレーション結果をまとめます。
- 毎月1万円返済なら、利息差は小さい
金利18.0%と14.5%の差は2,000円弱です。利便性や融資スピードで選んでも大きな損はありません。 - 返済期間が長引くほど利息は膨らむ
毎月の返済額を減らすと、金利に関わらず利息負担は重くなります。最低返済額だけで返し続けるのは避けるべきです。 - 短期完済なら無利息サービスを活用する
半年から1年以内で完済できる予定なら、無利息期間のある消費者金融を利用するのが最も賢い選択肢となる可能性があります。
10万円という金額は、返済計画次第で「便利な資金調達」にも「重い負担」にもなり得ます。可能な限り毎月の返済額を上乗せ(繰り上げ返済)し、早期完済を目指すことが、利息を節約する最大のポイントです。

