海外旅行の準備や、帰国後に余った外貨の扱いに困った際、「身近なコンビニで外貨両替ができれば便利なのに」と考えたことはないでしょうか。実は、一部のコンビニでは限定的ながら外貨両替が可能です。
ただし、それは「ATM」ではなく、店舗内に設置された専用の「自動外貨両替機」によるものです。
この記事では、コンビニATMでは外貨両替ができないという事実と、一部店舗で利用できる自動外貨両替機のサービス内容を明確に区別して解説します。海外渡航の準備と帰国後の両替、それぞれのケースで役立つ正確な情報を提供します。
コンビニでの外貨両替:ATMと自動両替機の違い
まず、最も重要な結論として「コンビニATM」と「コンビニ店舗内の自動外貨両替機」の機能は全く異なることを理解する必要があります。
コンビニATMでの外貨両替は原則として不可
セブン銀行ATMやローソン銀行ATMなど、コンビニに設置されているATMそのものでは、現金同士の外貨両替はできません。日本円の現金を入れて外貨を引き出したり、外貨の現金を入れて日本円を引き出したりすることは不可能です。
ATMの機械構造と現金管理の観点からの理由
これはATMの仕組みに起因します。コンビニATMの内部には基本的に日本円の紙幣しか格納されていません。複数の通貨を管理・補充するには、機械構造の複雑化や偽札対策、在庫管理など運用コストが大幅に増加するため、ATMでの両替機能は搭載されていないのが実情です。
一部店舗の「自動外貨両替機」で外貨から日本円への両替が可能
一方で、ATMとは別に、一部のコンビニ店舗には「自動外貨両替機」が設置されている場合があります。これは、主に訪日外国人観光客や海外からの帰国者が、手持ちの外貨紙幣を日本円に両替するための専用機です。
重要な注意点として、この両替機は「外貨から日本円へ」の一方向のみであり、「日本円から外貨へ」の両替はできません。そのため、海外旅行に出発する前の外貨準備には利用できないことを覚えておきましょう。
一部のコンビニ店舗に設置されている「自動外貨両替機」の詳細
ごく一部の店舗に設置されている自動外貨両替機について、具体的なサービス内容を解説します。
サービス概要:「外貨紙幣」を「日本円」に両替する専用機
この機械は、海外で使われている紙幣を投入すると、その時点のレートに基づいて計算された日本円の現金が出てくる仕組みです。パスポートなどの身分証明書は不要で、画面の案内に従って簡単に操作できます。
主な設置コンビニとサービス例
以下のようなコンビニの一部店舗で、自動外貨両替機の設置が確認されています。
- ファミリーマート:自動外貨両替機
店舗内で手持ちの外貨を日本円へ両替できます。※限定店舗での取り扱い。
参照元: 自動外貨両替機|サービス|ファミリーマート - ローソン:ローソン外貨両替機
同様に、一部店舗で外貨から日本円への両替サービスを提供しています。
参照元: ローソン外貨両替機 – CURRENCY EXCHANGE - セブン-イレブン:外貨両替機 SMART EXCHANGE
外貨紙幣を日本円に両替するサービスです。※外貨から日本円へのみ。
参照元: 自動外貨両替機 | 外貨両替機 SMART EXCHANGE
いずれのサービスも、設置は観光地の近くや空港周辺など、ごく一部の店舗に限られます。利用を検討する場合は、事前に各コンビニの公式サイトやサービス提供会社のウェブサイトで設置店舗を検索することが不可欠です。
海外旅行前の外貨準備:コンビニ以外の主要な両替方法
コンビニの自動外貨両替機は「日本円から外貨へ」の両替には対応していないため、海外旅行の準備にはこれまで通り他の方法を利用する必要があります。
方法1:銀行窓口や外貨両替専門ショップでの両替
都市銀行の窓口やトラベレックスなどの専門店で両替する方法です。
- メリット: 対面で安心感があり、高額な両替にも対応。
- デメリット: 営業時間が平日の日中に限られ、手数料が比較的高めな場合がある。
方法2:空港内の銀行・両替カウンターの利用
出発当日に空港内のカウンターで両替する方法です。
- メリット: 出発直前に両替できる利便性が最大の魅力。
- デメリット: 一般的に市中の銀行やショップに比べて為替レートが不利な傾向にある。
方法3:金券ショップでの外貨両替
一部の金券ショップも外貨両替を取り扱っています。
- メリット: 銀行や空港よりも良いレートで両替できる場合がある。
- デメリット: 在庫が不安定なことや、信頼できる店舗を選ぶ必要がある。
方法4:オンラインでの申し込みによる外貨宅配サービスの利用
オンラインで申し込み、自宅や空港で外貨を受け取るサービスです。
- メリット: 店舗に行く手間が省け、レートが良い場合がある。
- デメリット: 受け取りまでに数日かかり、送料などが別途発生する場合がある。
(参考)海外渡航時の決済手段:現金両替とカード利用の比較
多額の現金を両替する代わりに、クレジットカードなどを活用する方法も一般的です。
現地ATMでクレジットカードを使いキャッシングするメリット・デメリット
海外のATMでクレジットカードを使って現地通貨を引き出す方法です。
- メリット: 必要な分だけ現地通貨を調達でき、両替レートが良い場合が多い。
- デメリット: 利息が発生するため、帰国後に繰り上げ返済することが推奨される。
海外でのショッピングにおけるクレジットカード・デビットカード決済の利便性
店舗での支払いにはカード決済が便利で安全です。現金を持ち歩くリスクを減らし、支出管理も容易になります。海外事務手数料はかかりますが、現金両替の手数料よりお得になることも多いです。
コンビニと外貨両替に関するよくある質問(Q&A)
Q1. 日本のコンビニで、持っている米ドル紙幣を日本円に両替できますか。
A1. はい、一部の店舗に設置されている「自動外貨両替機」で可能です。ただし、設置店舗は非常に限られています。コンビニのATMやレジでは両替できません。
Q2. コンビニで日本円を米ドルに両替できますか。
A2. できません。コンビニATMはもちろん、一部店舗に設置されている自動外貨両替機でも、日本円から外貨への両替サービスは提供されていません。海外旅行の準備には利用できません。
Q3. セブンイレブンやローソンのレジで外貨両替はできますか。
A3. できません。コンビニのレジ業務に両替は含まれておらず、サービスとして提供されていません。
Q4. コンビニATMから海外の銀行口座へ送金することはできますか。
A4. 一部のコンビニATM(セブン銀行ATMなど)では、提携する海外送金サービス事業者を通じて海外へ送金することが可能です。ただし、これは「外貨両替」とは異なる「海外送金」サービスです。
Q5. 結局、海外旅行前に一番お得に両替する方法は何ですか。
A5. 一概に断言はできませんが、為替レート、手数料、利便性を総合的に比較することが重要です。一般的にレート面では、オンラインの外貨宅配サービスや一部の金券ショップが有利な傾向にあります。
Q6. コンビニの自動外貨両替機はどの店舗にありますか。
A6. 設置店舗は非常に限られており、主に訪日外国人観光客が多い都市部や観光地の店舗が中心です。利用したい場合は、必ず事前に各コンビニの公式サイトや、外貨両替機サービス提供会社のウェブサイトで設置場所を確認してください。
最終更新日: 2025年8月28日
